この続きです。
エンゲージ初見ハードクリアしました。配信ダラっとやりつつだったのもあって(やらなかった日も含めて)大分時間がかかってしまった。クリアタイムは89時間。
ネタバレたぶんアリ。
あと思ったより長くなったので感想部分だけです。タイトル詐欺
・バトル面の全体評
序盤から中盤にかけてが特にタイトな攻略が続いた。特に宝箱が絡むマップは捨てるかどうかを結構悩みながらの攻略が多かった。
終盤は物量攻めをされつつも、それをかいくぐって(もしくは必死の足止めをして)敵将部隊への攻め込みを強いられるマップがいくつか目立つように。
特に25章・26章(終章)がこの傾向が強かった。25は恐らく無限沸きの、経験値無し増援をいなしながらドローやフリーズが跋扈する敵陣へ攻め込むなんともハードなシチュエーション。
全体的に蒼炎マニアックを彷彿とさせるゲームデザインになっていたと感じます。序盤のタイトさ、終盤の増援の量、急ぎ足でないとクリアできないマップ、ドラゴンナイトの強さ…などなど。
今作は序盤から一定のラインを踏んだら敵将を含む敵ユニットが動き出すというAIなので、複数の敵が一斉に動き出すという事もしばしば。
フリーズ(相手の移動を1T止める)やドロー(相手を自分の横に引き寄せる)などの異常杖をめちゃくちゃ酷使させられました。オルテンシアが杖使いとして非常に優秀で、スキルに拍動・杖Lv5を付けて命中率を盛った上で使うのが強かったです。
割とエリクサー症候群持ちなのであんまり異常杖使わないんですが、今作は使わんと無理だなーって感じました。トラキアくらい重要っぽいです。ほぼ全ての外伝と終盤のマップで使いまくった。
・お話面のアレコレ
も~散々批評家気どりの悪口が山ほど見られるので触れなくてもいいかとも思ったけど一応触れます。
お話自体は結構面白かった。中盤まではあー他のゲームで見たアレね?みたいな感じだったんですが、終盤に向けてエンゲージという作品になっていったと思います。
最初はリュールが神・邪龍のハーフだと思ってたんですが、ルミエルとは血縁が無く、邪龍から棄てられた子だと明かされたのは良かったです。本当に母からの愛のみを一身に受けた結果今のリュールに成ったのだな、と。
また、序盤からそういった雰囲気がありましたが、ルミエルの親としての相談役をシグルドが担っており実質父親のようになっていたのも聖戦ファンとしてはとても嬉しかった。
シグルドが生きていればもっとセリスに対してこうしてあげたかったんだろうな、と思ったし、もし自分の子が血がつながっていなくても、それこそユリアをディアドラの事情で引き取る事になっても彼はこうやってしっかり愛情を注いでお父さんになったんだろうななんていう感動が強かったです。
世間ではなんか台詞に緊張感がないといった感想も見かけるのですが、女リュールではそこまで感じずでした。多分男と女のリュールでセリフがほとんど変わってない点が引っかかるんでしょうね。女々しさといいますか。
この点はifのカムイでも言われていた気がします。そしてその時も自分は初回は女カムイで遊んだのでそこまで違和感なかった。
支援会話は確かに短いのですが、主にそれはC、Bまでの話でAまで総合すると良質な支援が見られました。個人的にはスタルークとセリーヌの兄が居なくなる悪夢を見る、という内容の話が好きでした。
一見した時の強い味付けからの素朴なギャップであったり、そうなった所以だったりが話されるのでAまで読めば納得するキャラも多いかと思います。
紋章士は本編で喋る量も少ないし、絆会話での文章量も多くはありません(全キャラ全パターンあるのだからそりゃそうだ)。本編で存在感が大きいのはマルスとシグルドの新竜王城に安置されていた二人くらいだったと思います。
ですが、絆会話では組み合わせによってはツボを押さえた会話になっているようです。例えばダンサーであるセアダスの場合だと、ベレトが「自分もダンスは結構好きなんだ。」などと言ったり、ディミトリが「ダンスは学校でやった事がある。先生にずいぶんとしごかれたな」など。特にベレトは原作で喋らなかった事も相まってですが、こういった描き方は好印象。
また、外伝は紋章士にフォーカスした過去作マップでの戦闘となっており、かつてを振り返る紋章士と戦う事となります。外伝マップそのものの作りも非常に高く、難しさや懐かしの小ネタなどでプレイヤーに否応なく強い印象を植え付けてくれる事でしょう。
旧作ファンへのファンサービスと共に、新作プレイヤーの旧作への導入になりえる部分だと感じます。実際シグルドの出自があまりに重そうなので聖戦やってみたいという声は見ました。
個人的には旧作キャラの出演はこのくらいに留めておいたのは正解だと思っています。あまり前面に出し過ぎると激しい内輪ネタになってしまいますから、新規プレイヤーを強く意識した今作には向かないと思います。
まあ、新規プレイヤーを意識したゲームで旧作キャラ召喚するな!とかいう想いもあるのですが。まあそのへんは既存プレイヤーも喜べるポイントありますよ、とか、指輪の効果をイメージしやすくキャラにしましたよ、とかそういう意図があるんだと思います。もちろん新規ファンの旧作への導入も。
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