【風花雪月無双】黄ルートEP11までの感想 ネタバレアリ

世間で結構散々言われてる黄色ルートですが、個人的にはかなり良いと思います。第一部終了までは
帝国の開戦、王国の内乱、そして同盟はパルミラ王子シャハドからの大規模な侵攻から始まる各国のストーリー。当然ながら他の国と同じくして、学校生活が終わり戦いが始まります。
プレイ前は黄ルートが王国攻めをやるとかそういう話を聞いていたし、赤ルートでも同盟と手を結ぶ事になるので早めに帝国と合流するのかと思っていましたが、一部に関してはパルミラ、帝国、そして最後にまたパルミラ…という風に防戦が続きました。これは三国の中で一番力の弱い同盟らしい流れであったし、珍しく苦労するクロードが見れたという点でもとても良かったです。
待ち望まれていたホルストの加入も結構早期であり、ゴネリル兄妹とバルタザールの掘り下げをはじめファンサービス盛りだくさん。本人達に直接支援はないものの、「ラファエルとホルストって似てる」なんて話がヒルダから出たりするのもニコニコ。
他にも帝国からの侵攻を真っ向から受ける手前グロスタール親子の掘り下げもとても多くローレンツ好きとしてはとても嬉しい所です。

問題はパルミラの再侵攻を押しのけて終了した1部の後でした。
ぶっちゃけ、同盟として見たいものはこの時点でほぼ終わってるんですよね。ここまでの話をツィリルを絡ませたりしてもっと掘り下げればよかったのではとすら思う…。この後の二部はすごく蛇足。

2部になり、同盟は「レスター連邦国」へと生まれ変わり、クロードは王となりました。そして、金鹿の学級生徒として過ごしてないクロードは教団への偏見の塊であり、レアの討伐を同じ目的として掲げ帝国と同盟を結ぶ事になります。これに関してがまあ、賛否…強いて言えば否が多いという感じ。
まあ、教団の事を知らないからこういう風になってしまった、という話も納得はできるんだけれども、クロードという人物を考えた時にあまりに無思慮すぎないかと個人的には思ってしまった。
パルミラからの視点で「差別は知らないから起きる」という事を度々クロードは口にします。まあ、無双クロードがそう思っているかは知る由もありませんが。そう口にするクロード本人が知る事を放棄してレア討伐に乗りだすというのは、やはりクロード像とはかけ離れているように感じます。
本編のクロードも場合によっては教団を潰すような心づもりで居たのだとは思いますが、それはあくまでも知る時間を掛けて精査してからの事であって、よくわからんけど帝国が教団は悪って言ってるからレアさんを殺そう!はifだとしても本当にクロードなのかなあ…?

また、ローレンツに「何の罪もない王国に本気で攻め入る気か?」と聞かれるシーンではクロードが「歴史上同盟は王国に妨害されている」というような返答をします。
これ、クロードの「卓上の鬼神」の異名を思い出してしまったんですよね。悪い意味で。パルミラ育ちのクロードはフォドラの事を卓上でしか知らない。歴史上はしがらみがあっても実情は誰もそんな事を気にしていない事を引っ張り出してきている。
そしてクロードの肌感覚のない認識は自国であるレスターそのものにまで及んでいるように感じます。紋章に縛られた社会を解き放つ為に教会を討つというのは、他2国より自由なレスターには見合わないのではないかと。
現にゴネリル家では紋章を持たないホルストが今作では当主を継ぎました。紋章を持つヒルダとのしがらみは何もない。同盟の人々がクロードによる改革を望んでいるとはあまり思えない。

総じて、知らない事は仕方ないけれど、ここまで浅はかな男だったろうか…?という感じです。知らないなら知らないなりに精査して動く男だと思っていたので驚きが強い。
まだ途中なのでこの辺にしておきます。

あともう一つ言えば、勝つ為ならなんだってするさ…というクロードのスタンスは本編では発揮される事がなくあくまで毒の準備などに留まっていたので、ハッタリや本当の最後の手段としてしか使わない男なんだろうなと思っていたのですが、悪辣な作戦を敷いた上味方から報復されるという展開になっておりそれもうーんとなる所です。
というか別にクロードでなくとも普通に主人公側の人間が非人道的な作戦を敷いたら反発されると思うんだけどなあ。暁のデイン軍の所業も結構反発されてた覚えがありますが。

1 throughts on "【風花雪月無双】黄ルートEP11までの感想 ネタバレアリ"

  1. ローレンツが王国攻めを本気か?と問いただすシーンでやはりローレンツは一筋の光…と思っていたのですが、2部が進むにつれここでエーデルガルトを見殺しにすれば同盟の利になるのでは?とか言い出してこいつもうだめだと思いました。
    も~皆クロードくんに似てきちゃったじゃな~い笑とか言って流すシーンじゃなかっただろ。いいのかこんなんで。

    今作では生徒達は2か月しか一緒に暮らしてない訳で本編よりもクロードに付き従う理由は薄いはずなんですよ。
    (そもそも本編は生徒達が反発しそうな戦いすらしてないのだけども)今回の同盟に関しては「セイロス協会総本山に、主に、刃を向けた事でマリアンヌから苦言が出る」とか、略奪しないとは言っても立派に侵略戦争はしているのだからラファエルから「今はいいけど戦線が村まで迫ったらオデの妹や皆はどうなっちまうんだ…?」みたいな悩みが出て当然だと思うんですよ。
    特に紋章無し連中はね、リシテアやローレンツと違って家とのしがらみで仕方なく、というのもないですから。一年かけて金鹿はパリピズッ友になったから本編では付いてきてくれたのであって、2か月程度の付き合いじゃあこうはならんでしょう。真面目にラファエルには「クロードおおおおお!そんな戦いで平和になると本気で思ってんのかあああああ!!」って大声で殴りかかってほしい。
    こんな非道な攻め戦に付いてくる理由はないんじゃあないかと常々思っているのですが、誰も指摘しないままクラスメイトは離脱せず、会話数だけがどんどん減っていく感じ…。ジワッときついです。軽くホラー染みた所すらある。

    もう比較的冷静に突っ込んでくれるジュディットしかおらんのかなあ…シャミアも疑問はあるようだけど、わざわざ口出す人ではないしな。

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